|
 |
総エネルギー
エネルギーをとりすぎれば次第に肥満して、過剰栄養のため脂肪肝を起こしやすいので、標準体重を10%以上超えるときは、運動量を考慮して摂取カロリーを減らす必要があります。 |
 |
タンパク
肝臓機能遂行にはタンパクは最も必要なものです。一般に体重1kgにつき良質のタンパク質1g程度とればよく、肝障害が高度な場合は、体重1kg辺り1.5〜2.0gを必要とすることもあります。食品の種類を多くすることによって、タンパクを構成するアミノ酸の過不足を補うことができます。 |
 |
脂肪
肝疾患では、油っこいものを食べた後の胃上部の不快感、膨満感を訴える人は少なくないので、脂肪量を30〜50gにやや制限するのが一般的です。 |
 |
糖質
糖質はエネルギー源とタンパク節約作用として意義をもつことが指摘されています。糖質が不足すると、タンパクを多く食べても一部はエネルギーとして利用されるので、ある程度の糖質は必要です。
糖分をとりすぎるとB群ビタミンの需要を増大させ、相対的なビタミン不足になります。 |
 |
ビタミン無機質等
肝疾患では、各種のビタミン不足をきたしやすいのですが、動物性タンパクを充分にとっていれば不足することはありません。又緑黄色野菜はビタミンと無機質の補給にすぐれた食品です。
食塩は腹水、浮腫等がない場合は制限する必要なないのですが、高血圧等他の病気にも影響するので、10g以下にする必要があります。アルコールは原則的には禁止します。 |
 |
注意すること
肝臓病のほかに、腎臓病・心臓病・糖尿病・神経痛・高血圧・動脈硬化・皮膚病等の病気をもってる場合の食事療法は、かなり変わってきます。動物性脂肪・塩分・糖質を多くとってはいけない病気、「高たんぱく・低カロリー」の食事療法を必要とする病気がありますので、食事療法にも充分注意しなければなりませんが、いずれにいたしましても、医師の診断と指導にしたがって食事療法を行うことが大切です。 |
|
|
 |
悪い食物
 |
刺激物
酒類・日本酒・ビール・ウイスキー等アルコール類の一切。 |
 |
コーヒー・ココア・タバコ。 |
 |
脂肪を多く含んだ食品や揚物
天ぷら・フライ・カツ。 |
 |
加工着色食品・たくわん・食紅たらこ・スナック菓子・清涼飲料水・塩漬け・塩辛 |
|
|
 |
控え食
 |
糖分
餅菓子・羊羹・和菓子・ケーキ・ぜんざい等砂糖を多く用いた菓子類。 |
 |
天ぷら・カツ類
脂肪を多く含んだ食品や揚物・いため物等油を多く使った食品はなるべく控えめに。 |
 |
脂肪を多くもっている牛肉・ 豚肉
脂肪は1日50g以下。 |
 |
消化の悪いもの
ごぼう・れんこん・ふき・さつまいも・たけのこ |
|
|
 |
良い食物
 |
牛レバー・牛もも肉・豚レバー・とりひな肉・卵 |
 |
しじみ・ヒラメ・アジ・かつお・マグロ赤身・さけ・マス・うなぎ・ドジョウ・しらす干し・あわび・さざえ |
 |
牛乳・チーズ |
 |
豆・もやし・セロリ・トマト・しいたけ・レモン・ニンニク・ニラ |
 |
豆製品・凍豆腐・豆腐・生揚・みそ |
 |
ほうれんそう・かぼちゃ・にんじん・タマネギ・キャベツ
緑黄色野菜と淡色野菜を2:1の割合で食べることが理想的です。 |
 |
緑黄色野菜
かぼちゃ・ピーマン・ほうれん草・にら・にんじん・ブロッコリー・春菊・大根の葉・グリーンアスパラガス等。 |
 |
淡色野菜
白菜・大根・かぶ・キャベツ・もやし・キュウリ・タマネギ・ネギ・セロリ・レタス等。 |
食欲のないときは、香辛料を使って食欲増進を
香辛料の使いすぎはよくありませんが、控えめに使って楽しく食事ができればかえってよいと考えられます。香辛料には、胃腸の働きを活発にし、消化吸収を助けるという効果もあります。 |
|
|
 |
大切なこと
肝臓病の食事は、規則正しく1日3回以上に分けてとることが必要です。しかし、食欲が無いときに無理にたくさん食べたり抜いてしまったりするよりは、スープや牛乳等をとったり、香辛料を使ったり、レモンや木の芽を添えたり、盛り付けや食器をかえたり、食欲の出る工夫も必要でしょう。
あまり病気を苦にせず、これが普通の生活管理だと思って生活することが最も大切です。 |