夜遅くまでおきていて、つい夜食を食べてしまう。そんな生活をしていませんか?夜食を食べると太るといわれますが、その原因の一つがわかってきました。 |
夜遅い食事はなぜ太りやすいのでしょうか? |
| 現在は飽食の時代といわれますが、人類の長い歴史の中からみれば、それはほんのわずかな期間にすぎません。長い間、飢餓と戦ってきた人間にとって、夜中、寝ている間に脂肪を積極的に貯め込み、昼間それをエネルギーに変えて活動するという仕組みは、生き延びるために大変重要かつ合理的な役割を果たしてきました。 |
| これには、生体リズムを刻む体内時計を調節しているBMAL1(ビーマルワン)というたんぱく質が、密接に関係していることがわかってきました。 |
| このたんぱく質は、昼間には体内でほとんどつくられず、深夜になると増加するという性質があります。生活の夜型化が進む中で(図1・2)、「夜遅く食べると太る」(BAML1が脂肪を取り込みやすい)という弊害が目立ってきているといえましょう。 |

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脂肪を蓄える「BMAL1」って、何ですか? |
| DNAに結合して、時計遺伝子をつくらせるたんぱく質がBMAL1です。体内時計が正常に働くようにコントロールする働きがあり、夜間に増加しますが、朝になると減少し、一定量を維持します(図3) |

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| また細胞中でBMAL1が増えると、その細胞は脂肪を貯め込み、減少すると、貯め込みにくくなることがわかってきました。 |
| 体内のBMAL1の量は、一日のうち午後十時から午前二時ごろが多く、量も少ない午後三時ごろの約二十倍にもなります。 |
「BMAL1」とメタボリックシンドロームの関係は? |
| 夜遅くに食べると太るということも深刻な問題ですが、何よりも消化器が活発に活動し始めるので、夜遅くに高カロリー、高脂肪の食事をして寝るという生活を繰り返していると、インスリンなどの分泌に影響が出て、糖尿病などの生活習慣病につながるものと考えられます。(図4) |

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| 血糖値が最大になるのは、食後二時間ぐらいですが、夜遅く食事をする人は、そのころに寝ることも多いでしょう。細胞中にBMAL1が増えると、脂肪酸やコレステロールの合成を促進することからも、ドロドロ血となり、高脂血症から動脈硬化への引き金になることが心配されます。 |
肥満にならない食生活リズムとは? |
| 肥満の人ほど、昼間に減るはずのBMAL1の量が、高いまま止まってしまうこともわかってきました。つまり、太れば太るほど、脂肪を蓄積しやすく、太りやすい体質になるのです。 |
| 朝になるとBMAL1が減少することからも、昔から言われているように「早寝、早起き、朝ごはん」を実践することが、無理なダイエットをしなくても肥満や生活習慣病の予防につながるわけです。 |