| 「しょう石茶」のページもごらんください |
Q1. 尿路結石が増えていると聞きましたが・・
|
| 尿路結石は腎臓から膀胱に至る尿路に結石ができる病気で、日本ではここ30年で2倍に増加しています。男女別では男性に多く、女性の約2倍になります。 |

|
| 尿路結石の成分には、シュウ酸カルシウム、尿酸、シスチンなどがありますが、全体の約8割はシュウ酸カルシウム結石です。 |
| 近年になって増加した背景として指摘されているのが、肉食を中心とした食生活の欧米化です。 |
| 尿路結石は富裕病ともいわれ、欧米では第一次世界大戦後、日本では第二次世界大戦後に急増しています。動物性たんぱく質や脂肪のとりすぎは、尿中へのシュウ酸やカルシウムなどの排泄を増加させるとともに、尿中のクエン酸を減少させるため、結石形成の危険因子と考えられます。 |

|
Q2. なぜ結石ができるのでしょうか? |
| 尿路結石の大部分を占めるシュウ酸カルシウム結石は、尿中のシュウ酸とカルシウムの濃度が高まり、飽和濃度を超えることによって形成されます。多くは腎臓ででき、尿の流れによって運ばれていきます。 |
| もともと尿中にはシュウ酸や尿酸、カルシウムなど結石のもとになる物質が含まれていますが、逆に予防的に働くクエン酸、マグネシウム、高分子物質などもあり、簡単に結石はできません。 |
| しかし、食生活などの影響でこのバランスが前者に傾いた状態が続くと、結石が形成されることになります。 |

|
Q3. どのような治療法があるのですか? |
| 結石があっても、初期のうちは自覚症状がないか、腰背部に鈍い痛みがある程度です。しかし、結石が大きくなって尿の流れを妨げるようになると、七転八倒するほどの痛みに襲われることがあります。痛みが長時間続くことは稀ですが、繰り返しておこります。 |
| また、放置すると尿の流れが悪くなり、水腎症といって腎臓が腫れて機能が低下し、生命に関わることもあります。 |
| 治療方針は、一般に腎臓にある5mm以下の結石なら経過観察(自然排泄されることもある)、1cm以上になると積極的な治療の対象になります。 |
| 治療では、体外衝撃波破砕術という、身体の外から結石を焦点とする衝撃波を当て、小さく砕いて排泄させる方法が第一選択となります。このほか、結石の位置、大きさなどにより、内視鏡などを使った手術をすることもあります。 |
Q4. ビールなどで、水分を多くとれば予防になるのでしょうか? |
| 尿路結石は、再発しやすいのが特徴です。5年経過した人の再発率は約3割、10年経過者では約5割になります。 |
| これを防ぐには、尿中に結石の原因物質(主にシュウ酸)を増やさないような食習慣が大切になります。 |
| 第一は水をよく飲むことです。1日に食事以外で、2リットルは水分をとってください。1リットル以下だと結石ができやすく、2リットル以上だとできにくいという報告があります。500mlのペットボトルを持ち歩き、1日4本分は飲むようにしましょう。 |
| 飲むのは水(水道水)やほうじ茶などがよく、緑茶や紅茶はシュウ酸が多いため避けて下さい。アルコールは尿中の尿酸値を上げるため不適当です。ビールは、1日に小ビン1本ぐらいにしておきましょう。 |
| また、結石の要因として、以前はカルシウムが注目されていましたが、いまでは尿中のシュウ酸の重要性が明らかになってきました。尿中のシュウ酸の半分は食事由来のものであり、シュウ酸を多く含むほうれん草、チョコレート、ピーナッツのとりすぎは避けましょう。カルシウムは腸管でシュウ酸と結び付いて吸収を妨げるため、食事時に一定量をとることがすすめられます。 |
| 食事の注意を表にまとめましたが、総合すると日本人の食事摂取基準に沿った「バランスのよい和食」になります。尿路結石予防に限らず、日ごろの食生活に取り入れるとよいでしょう。 |
 |