| 前立腺は男性の生殖器官の一部で、膀胱の下に尿道を取り囲むように存在します。精液の液体成分を作る働きをし、通常クルミ大のおおきさといわれていますが、加齢とともに、男性ホルモンの作用で大きくなっていきます。 |
| この前立腺に起きる病気に、肥大症と、がんがあります。前立腺肥大症は良性で、前立腺の内側(尿の通り道に近い部分)から多く発生して肥大が進むと尿道を圧迫し、排尿障害が起きやすくなります。 |
| 一方、前立腺がんは、前立腺の外側(尿の通り道から離れた部分)から多く発生し、骨やリンパ節などに転移することがあります。 |
| 前立腺がんでも排尿障害が起こりますが、この2つはまったく別の病気で、同時に発生することはあっても、肥大症ががんに変化することはありません。 |
| 前立腺がんとは |
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前立腺は膀胱からすぐの尿道をとりまくように存在し、中を射精管が通ります。
右図は、前立腺がんが膀胱にまで浸潤した状態です。排尿障害に加え、血尿
などの症状も出てきます。 |
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急増、その背景は・・・ |
| 前立腺がんは、アメリカでは、すでに10年ほど前から、男性のがん罹患率で、最も高い数字を示しています。日本でもグラフのように、近年急激に増えてきています。その理由には、 |
| ●日本人の寿命が延びた |
| ●食生活の欧米化 |
| ●PSA(前立腺特異抗原)検査の普及 |
| といったことがあげられます。 |
| とくにPSAという腫瘍マーカーが登場したことにより、血液検査だけで簡単にチェックでき、かなり早期の、いままでは見過ごされていた前立腺がんも、発見できるようになったのです。 |
| 前立腺がん死亡数の将来推計(1995年までは実測値) |
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| 第11回前立腺シンポジウム |
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症状が出る前に! |
| 前立腺がんは、皆さんがお持ちのがんのイメージとは異なる、次の特徴があります。 |
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進行が遅い |
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1つのがん細胞ができて、治療を要するようになるまでに、30年近くかかると言われています。そのため、年齢、病期によっては、経過観察のみで診ていける場合もあります。 |
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ホルモン療法が有効 |
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男性ホルモンによって発育が促されています。そのため、男性ホルモンの値を下げれば、がんの発育を抑えることが可能なのです。 |
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初期には自覚症状がほとんどない |
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進行が遅いため、尿が出にくいなどの症状が現れる頃には、すでにがんはかなり進行して大きくなっています。むしろ、骨の痛みなど転移先の症状から、原因を探っていくうちに見つかる前立腺がんも、決して少なくありません。 |
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| ですから、症状が出る前にがんを発見することが非常に大切なのです。今後、前立腺検診の普及が検討されていますが、50歳以上の男性は、年に1回はPSA検査をおこなうことをおすすめします。 |
| また、一般的に前立腺がんの危険因子のうち、4割は食生活を中心とした環境因子が関与しているとされています。高脂肪、動物性たんぱくのとりすぎを控え、バランスのよい食事をし、適度に運動するなど、生活習慣を見直すことは、前立腺がんの予防のためにも、よいといえます。 |