目立つ体力・運動能力の低下 |
| 常に疲労感を訴え、学校では朝からアクビばかり、姿勢が悪く、朝礼では校長先生の話が少し長くなるとバタバタと倒れる…、明らかに以前と異なる子供たち。 |
| いったい子供の体力は、どうなっているのでしょうか。 |
受け身がとれない |
| 最近の子供たちは、ちょっとした転倒でも、手で顔を守れず歯を折ったり、骨折をしてしまうと、よく耳にします。 |
| 実際、骨折発生件数を児童生徒数で割った骨折発生率は、昭和45年度の小学生で0.53%だったのが、平成11年度には1.25%(日本体育・学校健康センター調べ)と、約30年の間に2倍以上も上昇しています。 |
骨折の発生率
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| 運動経験の不足から、反射神経が充分に発達せず、受け身をとるなど運動能力や、筋力の低下が指摘されています。 |
走ったことがない!? |
| 文部科学省でも、昭和39年より、「体力・運動能力調査」を実施していますが、やはり子供の走る力、投げる力、握力といった能力は、長期的に低下傾向にある、と指摘されています。 |
| この調査に長年携わっている教授は、先ごろ発表した13年度の調査結果について、とくに「運動・スポーツの実施頻度からみた傾向」に不安を覚えたそうです。 |
運動・スポーツの実施頻度からみた傾向

運動・スポーツをほとんど毎日(週3日以上)行っている群と
行っていない群について、20年前(昭和56年調査)と比較
すると、ほとんど毎日行っている群の低下度合いは比較的
小さいが、行っていない群の低下度合いは大きい。 |
| それは、20年前と比較すると、運動・スポーツを週3日以上していない子供たちの、基礎的運動能力の低下度合いが著しいというものです。 |
| しかも、週3日以上していない子供の数そのものも、増えているそうです。 |
| 以前は、意識して運動をしていなくても、遊びの中で駆け回っていたり、日常生活の中で、自然とからだを動かすことが多かったものです。 |
| しかし現在は、知育偏重の価値観が、子供を外遊びやスポーツから遠ざけるとともに、自動車などの交通手段の充実、生活環境の機械化が、からだを動かす機会を激減させました。 |
| 中には、子供のときからずっと勉強漬けで、体育も「見学」で通し、今まで走ったことがない、という大学生もいるそうです。 |
親も一緒にからだを動かそう! |
| 子供の体力の低下に歯止めをかけるには、ただ「外で遊びなさい」というだけでは解決しません。少子化現象や住宅環境などで、遊ぶ場所も仲間も見つからないからです。 |
| また、特定のスポーツクラブや運動部に入れても、子供の個性によって、向き不向きがあります。それが無視され、運動嫌いになってしまうケースも多いようです。 |
| 子供には、“何メートル走れ”とか、“何分運動しろ”というのではなく、昔の子供がそうであったように、毎日、楽しく、思いっきりからだを動かすようにさせることが大切です。 |
| そのためには、親をはじめ社会全体が、子供の外遊びや、スポーツの重要性についての理解を深め、子供が個人単位でも集まって、手軽にスポーツや外遊びが楽しめる場を、各地域で管理運営することが必要です。 |
| そして、単なる“場”の提供にとどまらず、親も親同士で楽しくスポーツをしてみせて、からだを動かすことの楽しさを教えましょう。 |