今月の特集は水虫です。5人に1人とも、4人に1人ともいわれるほど多い、水虫患者。ところが、わかっているようでいて、意外に水虫については知らないことが多いもの。そうした、素朴な疑問にお答えしましょう。
Q1 水虫はなぜかゆい?
白癬菌が出す代謝産物が、周囲の生きた細胞を刺激して、一種のアレルギー反応を引き起こしたり、水泡に細菌が入って炎症を起こしたりするからです。
その結果、かゆくなったり、水ぶくれ、ただれなどの症状が起こるのです。
Q2 水虫って足以外にもなるの?
同じ白癬菌でも、寄生するからだの部位によって、呼び名が違うだけで、水虫は足だけにできるとは限りません。
例えば、頭部白癬(しらくも)、体部白癬(たむし)、陰股部分白癬(いんきんたむし)、爪白癬(爪みずむし)といったようにです。
爪白癬は、爪の中に白癬菌が入り込んでしまい、薬剤が浸透しにくく、治療にも時間がかかります。爪が白くなるなど、爪白癬が疑われる場合は、早めに専門医に診てもらうことが必要です。
Q3 夏になると症状が出るのは、なぜ?
白癬菌の生育に適した温度は、一般に20〜40度、湿度は60〜80%とされています。
完治しないまま冬を迎えると、白癬菌は角質層の中で、じっと耐えて生き続けます。そして、春から夏に向けて温度と湿度が高くなってくると、活動を再開するというパターンです。
冬には水虫は出ないかというと、そんなことはありません。暖房などで、水虫にとって快適な条件さえ整えば、冬でも活動するのです。
Q4 水虫の感染源・経路は?
はだしで歩くプールや浴室の足ふきマットが最も多く、また、共同で使用するスリッパなども、感染源と考えられます。
家族に水虫患者がいると床や敷物、履物などを通して、家族全員が水虫にかかる可能性があります。
水虫持ちの本人は、家の中では靴下を履き、素足にならないようにする、履物も人によって分けるなどしましょう。
Q5 水虫の民間療法がいろいろありますが?
昔から、効くと信じられている民間療法は数多くあります。患部にドクダミの絞り汁を塗る、クレゾールをつける、酢をつける、夏に熱い砂浜を歩く・・・ などです。
こうした民間療法は、科学的な根拠がなかったり、現在の水虫薬に比べれば、あまり効果のないものがほとんどです。
ときには、かえって症状を悪化させたり、かぶれの原因となることもありますので、注意しましょう。
Q6 水虫薬とその使い方は?
いまの水虫薬は、白癬菌に対する効き目は確かです。
ただし、角質層にくい込んでる白癬菌を退治するには、根気良く、1〜2ヶ月つけ続ける必要があります。白癬菌には、さらに長期治療が必要です。
表面的な症状は1〜2週間で治まっても、内部では白癬菌は生きています。効き目で定評のあるトルナフテート製剤などを、患部の周辺まで含めて、根気良く塗りましょう。
また、水虫の部位や症状によって、適した水虫薬がありますので、薬局・薬店でよく相談して用いることが大切です。